2016年1月19日火曜日

新築 お宅訪問

友人である大工の奥田さんから新築のご自宅にお招きいただきました。

おおー、個性ある存在感!!

一応、平屋になるのかな!?

いろいろ拝見させていただきました。

LIVING

ひろーい  あかるーい  きもちいい~♪ 

奥田さんはナント!

このご自宅をお一人で設計・施工をされました。(基礎は別)

ご自身で施工できるように設計されたこだわりのお家です。

奥田さんの本職は、大工さんです。

現代では、大工さんが材料選別、設計、営業、アフターフォローされるケースは少ないと思います。

スーパーマン的な方です。

わたくし、密かに職人魂がメラメラと燃え上があるのを感じました・笑

良い刺激をいただき感謝です。
材料選びから産地に出向き、ご自身で設計・施工された為、隅々までこだわりが行き届いています。

丁寧でキレイな仕上がりに感動しました。


木材は吉野杉です。
間仕切りは壁ではなくガラスの為、軒天から柔らかな日が入り込み、自然照明を演出。

お部屋が明るく広く見えます。

KITCHEN

ナイスアイディア!!

木目がおしゃれに見えて、お手入れが楽にできますね(^◇^)

作り付けの収納棚。

さすが大工さん!

木目の顔を選んで意匠をデザインされています。

天井の間仕切りガラスが自然照明となって植物も生き生きしています。

BATHROOM

これは珍しい!

十和田石をご自宅の浴槽にですかぁ。

いいなぁ(#^^#)


毎日が新鮮で旅館に宿泊しているような気分になりますね。

天然石のお手入れ方法は私にお任せくださいませ(*^^)v

寝室前の空間

とにかく窓が大きい!!

TERRACE

天気の良い日は簡易ベッドで昼寝できますやん。

夏はPLの花火大会が見えるそうです。

うらやましい(^^)

右手の引き戸は納戸です。

収納もばっちり!

家の下は作業場や倉庫、駐車場、雨天時の犬の散歩場、などなど使い方は人それぞれです。

間仕切りで囲えば、秘密基地が誕生します。

憧れの男のロマンも可能ですね 

シルバーの断熱材はNASAが開発した特殊なもの(^-^)d スゴッ!!

その内側にも、天然成分でできた分厚い断熱材が入っています。

床高の為、冬場は足元が冷えないように考えておられます。

わたくし奥田さんの応援隊長ですのでここで宣伝させていただきます(^◇^)/

皆さま!

ご自宅は、モデルハウスでもあるそうですよ。


お家のご相談やご自宅が気になる方は、ぜひぜひ下記までお問い合わせくださいね。

奥田さんは、
若くて、優しく、話しやすい、紳士的な方ですよ。

ゴテゴテ大工親方ではありません・笑



<お問い合わせ先ご案内>

〒583-0995
大阪府南河内郡太子町太429

奥田建築設計事務所 太子堂 (たいしどう)

一級建築士 奥田 康平さま (おくだ こうへい)

お問い合わせ: sai19790130@yahoo.co.jp



「奥田さん・奥さま」おじゃましました。
また遊びに行きま-す。

ではまた(#^.^#)

2016年1月15日金曜日

内陣・外陣 再生施工 ⑤

今回は、一般公開の模様を少しだけご紹介させていただきます。

普段は、関係者以外立ち入り禁止の特別管理区域ですが、お施主様のご招待で地元の方を中心に一般公開を開催されました。
たくさんの方にお越しいただきましたので、午前 ・ 午後と数回に分けて見学していただきました。
一般公開の内容は、

現状の状態と再生施工の作業手順をご説明をしながら、キレイになるまでの過程を見学していただきました。

写真は、アルカリ系の洗浄剤をウエスに染み込ませた状態で清拭しているところです。

「何度も拭くと、摩擦で金箔が剥がれます。」

「また、ムラになると手直しができない場合もあります。」・・・などなどをご説明
普段の拭き掃除では全くキレイにならないことをご説明。(写真は専務です。)

金物も同じく、Aは現状、Bは洗浄剤でゴシゴシ拭いた後です。
Bの仕上げ後でも一見するとキレイに見えませんか?

ですが、脂分が
膜を張った状態なのでやや艶消し状態なのです。

普通のクリーニングだけではここまでが限界です。
仕上り写真です。
再生施工後は、一皮剥けたような輝きを取り戻します。

泡、リモネン、溶剤(アルコール
、研磨剤、エッヂング、化学反応、お湯等、不使用の仕上げです。

突き詰めていくと洗浄力の強い成分は必要としないのです。

食品添加物と天然成分の恵みでピカピカに蘇ります
(#^^#)/

天然の恵みに感謝です。
 
Before

After

黄色線の囲いは洗剤拭き仕上げです。
(再生施工との対比写真です)


今回、再生施工を見学していただいた皆様からは、

「驚きのと感動のお言葉」をたくさん頂戴しました。

私たちは、お越しいただけるだけでたいへん励みになります。

感謝申し上げます。

誠にありがとうございました。


再生施工は競争他社がほとんどない、実に目立たない仕事です。

皆様には少々地味に映ったかと思います。

ですが!

再生施工中の頭の中は、こんな感じですので決して地味ではないのです・笑


曲のジャンルは幅広ですが、「リズム&集中」で作業しています。

私の場合ですが・・・(^^♪


次回は天井の再生施工をご紹介させていただきます。


つづく

2016年1月10日日曜日

「私を滋賀から連れ出して!」 第2話 ブルガリと獅子王 編


2日目は仕事を終えてから東京国立博物館へやって参りました。

ここは上野公園です。

すっかり日が暮れました。

いざ館内へ!!

別館の表慶館(ひょうけいかん)でブルガリの展示イベントが開催されているのを発見しました。

姪っ子と顔を見合わせたら、お互いに
目が行くべし!」でした。
※目は口より遥かに物を言う・

こんなチケットでした。

表慶館内は撮影禁止の為、写真でのご紹介ができません。

展示物は、130年に渡るイタリヤの美の至宝だけあって「キレイ、美しい、魅力的」の極みでした。

私は装飾加工する職人
の目でも見ていました笑(職人気質です)

2人とも想像を超えた豪華さに盛り上がり過ぎて、あっという間に2時間も見学していました。


次は、本題の「太刀」を拝見しに本館へ移動です。

姪っ子の会いたかった太刀

「獅子王」です。

平安時代12世紀

無銘: (号) 太刀 大和物 獅子王

刀の謂れは、源頼政が鵺(ぬえ
)退治し、天皇より賜ったとされる太刀です。

鵺(ぬえ)とは、日本で伝承されている妖怪あるいは物の怪と記されています。


妖怪ってほんまに生存していたのかなぁ!?

鎌倉時代13~14世紀

無銘: (号) 黒漆太刀 獅子王の拵(こしらえ)


以下、その他、ご紹介

江戸時代17世紀

紅糸威二枚道具足
(べにいとおどしにまいどうぐそく)


頭の兜(かぶと)は貝のサザエ造形で、肩や袖の佩楯(はいだて・付属具)は魚の鱗仕立てで
デザイン・配色共に洒落てます!

鎌倉時代・弘安9年(滋賀県・金剛寺)

慈恵大師坐像

(じえだいしざぞう)
鎌倉時代13~14世紀

伝源頼朝坐像
(みなともよりともざぞう)
江戸時代18世紀

源氏蒔絵鏡台と内容品

(げんじまきえきょうだい)

婚礼のために誂えられた調度品


蒔絵は仕事でも携わりますので馴染み深い気がしました。
江戸時代19世紀

桐紋散透鐔
(きりもんちらしすかしつば)


写真は刀の鐔(つば)です。
デザインに惹かれました。
素材の資料がたくさんありましたので食い入るようにメモとお勉強(#^.^#)

こんな感じで学んで仕事にも生かしています。

本館のご紹介を少し(#^^#)

本館の設計は帝冠様式(ていかんようしき)の代表的建築で平成13年に
重要文化財に指定されています。

外装は、瓦屋根とコンクリート建築を融合しています。

内装は、壁や床は天然石を使い重厚感溢れる建築物です。


空間の演出は見事なもので、天井までの吹き抜けと奥行きの対比が絶妙です。
東京国立博物館は日本で最も長い歴史をもつ博物館です。

日本が誇る建築物ですので展示物ともに楽しめると思いますよ。

催し物を確認してから、訪ねてみてはいかがですか(*^_^*)

東京国立博物館:http://www.tnm.jp/

この日、東京国立博物館を出たのは閉館時間をオーバーしたPM8時過ぎでした!!

ここから姪っ子の家まで車で帰宅します。

渋滞もなく順調で到着時刻は深夜2時過ぎでした。

ハードなスケジュールでしたがとても充実した楽しい2日間でした。

仕事の方は
お陰様で契約が決まりました。

誠にありがとうございました。

途中、私の好きな手作り作家さんの展示会にもお邪魔しましたが、またの機会にご紹介させていただきます。

本年から頻繁に関東方面へ出向きますので、またいろいろと探索をしたいと思います。

最後までご観覧いただきありがとうございました。


完結です(#^^#)

2016年1月9日土曜日

内陣・外陣 再生施工 ④


今回最初は、柱をキレイにする再生施工のご紹介です(#^.^#)

以下、現状の写真です。


現状写真1

現状写真2

再生施工①

柱の染み抜きをする前に先ずは表面に付着している油膜汚れを除去します。
再生施工②

油膜を除去すると隠れていた染み汚れがたくさん出てきました。

これはよくあることで、経年の汚れが積み重なり、隠れていた歴史的な染み汚れが現れることがあります。

このように隠れていた染み汚れを確認してから全体的な処置方法を検討します。


過去、他の現場では刀の刃痕や血のりなどもありました・・・(><;)
歴史的に意味のある染みは除去してはいけない場合もありますので即報告をします!
再生施工③

染みを除去した再生施工後の写真です。

輝きを取り戻せば周りの背景が映り込みます。

キレイに再生できましたのでたいへん嬉しく思います。

感謝です。

金の延べ棒のようにも見えますが、木材の柱です。


金紙や金箔押しって薄いのに表面に貼るだけで煌びやかで豪ジャスに変身しますね~。



女性が貴金属に惹かれるのも改めて納得します笑


Completion

各所の柱が完成しました。


こだわって仕上げております。


Before 

次は金紙に描かれた龍をキレイにします。

この龍は彩色師の職人さんが現地で描かれたそうです。

再生施工前の状態では
岩絵の具や泥絵の具で描かれた天然色の鮮やかさが損なわれ、全体的に燻っています。

特に赤色部が燻っています。

背景の金紙も燻りにより、カメラのフラッシュを部分的にしか反射していません。

Completion

再生施工後の写真です。

同じカメラのフラッシュでも再生施工後は、反射が明るく範囲が大きくなっています。
  オレンジの△部分を見比べてると再生施工後は色鮮やなのがよく分かります(*^_^*)

Before

龍は御宮殿を中心に左右に描かれおり動きも異なります。

こちらの龍は、如意宝珠(にょいほうじゅ)と云われる玉を持っています。

如意宝珠は「意のままに様々な願いを叶える玉の珠」とも伝えられています。

現代で例えるとアニメの「ドラゴンボール」ですね笑


Completion

再生施工後の写真です。

完成後、ドラゴンボールがピカリ!と光りましたので願い事を3つさせていただきました笑

ありがとうございました。

次回は、一般公開で再生施工を実演しましたのでご紹介したいと思います。


ではまた(*^-^*)/